《『留守居邸風聞集~るすいていふうぶんしゅう~』シリーズ 》
ひき続き"不在"をテーマに描きつづけている。
シリーズのタイトル『留守居邸風聞集』は、独りで留守番をしている時に誰も居ないはずの家で、おかしな現象に遭遇するという設定でつけ
た。
ありがちかもしれないが、フィンランド・ノルウェーでの1年間の滞在から日本に帰国して、無性に和風のものを描きたくなった。
きっかけは、フィンランドで私の作品を見ていただいたあるお婆さんから、「アラ!日本人なのに日本の家を描かないのね~。ナンデヤネン」と言われ、私も「アラ!ホンマヤネ」となって。
『小鉢景ー赤いリボンの少女ー』2013 180×140mm
この、上と下の作品の衣装は、ノルウェーの民族衣装からのイメージ。
しっかりと分厚く織られた鮮やかな色合いの布をたっぷりと使った衣装は、男女ともにとても威厳がありつつ可愛らしくて素晴らしい。
ノルウェーでは、ことあるごとに民族衣装をまとった家族連れを見かけた。
『盃洗いFolklore』2013 227×158mm
『留守居邸』2013 910×727mm
好きな方だとお気づきかも。
小津安二郎監督の「小早川家の秋」のワンシーンからイメージした。
登場人物たちが、戸やすだれの影から、右から左へ・左から右へとスタスタ通り過ぎる感じがなんとも面白く、戸の連なりが印象深かった。
『VESI-水-』2012 273×220mm
『Sininen Matto-青いマット-』2012 273×220mm
『薪盆-たきぎぼん-』2013 455×380mm
『冠-Crown-』2013 273×220mm
『廊下の椅子』2013 273×220mm
『小鉢景-ビルヂング-』2014 180×140mm
『玉子飾り』2012